第16回東京農工大学総合情報メディアセンター シンポジウム
「大学における情報セキュリティの見直しと展望」
[ 開催趣旨 ]
サイバー攻撃の巧妙化・大規模化にともない,情報資産の窃取・漏洩・破壊等が日常化し,大きな社会問題となっています.大学の教育・研究現場でも,マルウェア感染や不正アクセス等による,個人情報や機密情報の窃取や他組織への攻撃等の事例が頻発化してきており,サイバーセキュリティ対策の一層の強化に向けた,各大学が主体的な取組が求められております.特に今年度は,平成30年7月に改定された政府の「サイバーセキュリティ戦略」に新たな施策として追加された「大学等における安全・安心な教育・研究環境の確保」を受けて,各大学ではサイバーセキュリティ対策等の目標及び実施方針等の策定・改定を行うべく,大学が対応すべきことの見直しが行われております.
大学が対応すべきことは多岐にわたり,技術的対策の実施に加え,インシデント対応体制(CSIRT)の整備,サイバーセキュリティ等の教育・訓練や啓発活動,他機関との連携・協力,災害復旧計画(DR)及び事業継続計画(BCP)におけるサイバーセキュリティ対策,先端的技術情報の保護等があります.
そこで本シンポジウムでは,このような多岐にわたるサイバーセキュリティ対策の見直しが求められる時期において,各大学の今後のサイバーセキュリティ対策の取組とその展望についてご講演頂きます.
本シンポジウムの内容が,情報系センターや情報セキュリティ部門,事務系情報部門等が取り組む大学情報システムのサイバーセキュリティ対策の一層の強化に向けた手助けとなれば幸いです.情報系センターの教職員のみならず,事務系の情報部門や関連企業の方々にも有益な講演内容です.多くの皆さまのご参加をお待ちしております.